ある秋の物語 [海にて]
2011年11月3日 木曜日 晴れ
・・・あれから22日
始まり?は10月13日だった
…いや
もっと以前だったのかもしれない
不思議に流れる時間に思う事は
記憶を辿る事なんて決して出来ない
遥か昔に、始まりがあったのではないだろうか?…と
その日、僕は
大海に漂う一隻の船と出逢った
独特のセンスで飾られたその船は、決して大きくは無かったけど
大海原にキラリと光る存在感は僕の憧れだった
そんな憧れに、こんなタイミングで出逢えるなんて
全く予想もしていなかった
でも、偶然にも思える、その出逢いは…
今、思い起こせば必然であり
後に、運命として刻まれるものかもしれない。
この日、その出逢いから始まった小さな歩みの旅が一つの形となった
特別な場所なんて必要なかった
ただ普通に過ぎる時間を“特別”と思えた
それは、とても不思議な時間…
まるで、何かに用意されたかのように思える時間だった
何気ない色も輝きを得
何気ない風景も、思い出の場所と化す…
夕暮れだって…
口に出せば不満足なサンセットだったのかもしれない
でも、自分だけが知る胸の内は…
そして隠れ沈む太陽は、限られた時間に幕を下ろすかのように
辺りの色も奪っていく
急げば急ぐ事も出来るのかもしれない
でも僕は、ゆっくりゆっくり時間を掛け進みたいと思った
答えの無い旅を答えを探しながら
何の宛ても無い旅に出る…
きっと何処かにある居場所を見つけに。。。